しもけんぴ釣行記

愛知県知多半島メイン エギング中心のルアーフィッシング釣行記【キーストンフィールドモニター】

イカと潮汐・潮位の関係

こんにちは!

いよいよ週末ですね!

週末の休みになると釣りに行きたくてウズウズしちゃいます😆

みなさんは釣りに行く際に潮回りを確認してから行きますか?

この間知多半島でエギングをしていた時に、潮回りの違いでイカの居場所が変わっていたことがありました。

その話も踏まえて今回は潮の満ち引きについて書いていこうと思います。

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【潮の満ち引き】

(概要)

みなさんご存知でしょうが、海には潮の満ち引きがあります。

このことを、潮汐とも言います。

これは、主に月の引力によって海水が引っ張られることによって起こっています。

 

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(厳密にいうと遠心力やら太陽の引力やら難しいことだらけのようで、私では説明できないです💦)

多くの場合、1日に2回満潮と干潮を迎えることになります。

月を見て潮を知ることもでき、満月と新月の時は大潮で、半月のときは小潮となります。

新月から満月までは約2週間かかります。つまり、大潮から次の大潮までのサイクルも約2週間となります。

干満の時間は1日で約50分づつ遅くなります。

ある日の満潮が1:00だったら、翌日の満潮は1:50というわけです。

 

(地域差)

地域によって潮汐による潮位の変動には大きな違いがあります。

私が住んでいる愛知県でこれだけ動く日でも、

(満潮224㎝-干潮43㎝=干満の差181㎝)

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よく釣りに行く福井県ではこのくらいしか動きません。

(満潮47㎝-干潮22㎝=干満の差25㎝)

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一般的に太平洋側は変動が大きく、日本海側は変動が少ないと言われています。

これは、日本海と太平洋等をむすぶ海峡が狭く限られているため、満潮になっても太平洋の多くの海水が流れ込まないからです。

これだけでなく、地域をもっと狭い範囲で見てみても地形などによって潮汐には特徴があることがあります。

 

(季節による変化)

日本の多くの沿岸では夏から秋にかけて潮位が高くなりますが、地域によって傾向に差があります。

また、春から夏にかけての大潮回りは日中が最も潮位が下がるのに対して、秋から冬にかけての大潮回りは昼よりも夜の干潮時のほうが潮位が下がります。

このように、季節によっても潮汐には変化が見られます。

 

 

潮汐と釣り)

潮位の変化による魚の居場所の変化や、流れの向きや速さの変化などさまざまな状況が変化します。

このような変化を潮回りから予測して、釣りの計画を立てる方も多いのではないでしょうか。

このように、潮汐は魚釣りに大きな影響を与えています。

 

 

【通説】

潮汐を見て釣りの計画を立てる時に、よく言われる通説があります。

 

・上げ7分と下げ3分はよく釣れる。

・潮止まり直前や、潮の動き始めはよく釣れる。

・大潮はよく釣れる。

 

他にもあると思いますが、私がよく耳にするのはこのあたりです。

どれも、潮の動きについて言っている言葉だと思います。

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潮位が変化することにより流れが生まれ、エサが流れてきたり、暖かい潮が入ってきたり…

悪い変化が起こってしまう場合もあるとは思いますが、何かしらの変化が起きるということは釣れるキッカケにもなってきます。

 

海はパッと見は流れが無いように見えますが、潮の満ち引きで流れができたりしています。

(流れは潮汐によるものだけではなく、風の影響、自転の影響、水温の影響などでも起こります。)

かなり流れが急な例ですが、鳴門海峡なんかの渦潮は、干満差による流れの代表例です。

水は高いところから低いところに移動します。

鳴門海峡は、瀬戸内と紀伊水道(外洋)の潮位差で潮が動き、その出入り口(海峡)が狭くなっていることで有数の急流になっています。

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〇〇海峡と言われるところは、潮汐の影響で潮が動きやすいところになるため好漁場である場合が多いです。

このように、潮汐と潮の流れには深い関係性があります。

 

 

潮汐・潮位とイカ

いよいよイカとの関連についてです。

知多半島での出来事)

最初にも書きましたが、この前知多半島でエギングをしていた時に潮回りの違いでイカのいるポイントが変わっていたことがありました。

潮回りも違いましたが、潮位も違ったので付き場が変わるのは当たり前と言えば当たり前なのですが、前回いたポイントの周りからもまるっとイカが消えていた所もあったのです。

潮位の変化で付き場が変わるのイメージは、

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こんな感じです。

潮位が下がればその分、岸から遠いところにイカは落ちていってしまいがちです。

しかし、この理屈ならまるっと姿を消すことはないのでは?って感じですよね。

 

まるっと姿を消していたポイントは岸際が棚になっているようなポイントでした。

棚になっている分潮回り次第では、イカが居たいと思う条件に当てはまらなくなってしまう場所もあるのだと思います。

例えば上の絵のように3mの水深が欲しくて、水面から1mかつボトムから2mの位置がイカの居心地がいいとします。

しかし、順当に水深が深くなるのではなく棚になっている場所や、そもそもあまり水深がない場所の場合、潮回り次第ではどの潮位でも条件に合わなくなってしまいます。

 

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このような状態になってしまうと、岸から狙えないようなもっと沖の水深が確保できるところなど、より条件が良い場所に移動してしまっているのだと考えています。

イカの様子を観察していると、お気に入りのレンジがあるの?と感じることがよくあります。

決まった水深や決まったレンジを攻めるということも大切な要素なのかもしれません。

潮回りによって変わる条件は潮位の他にも前で書いた潮流などもあるので、一概に潮位のせいでイカが居なくなったとは言い切れませんが、こういった事を考えていくのが釣りの面白さでもあると思います😁


(三重での出来事)

潮位とイカの行動については、知多半島以外でも不思議な経験をしたことがあります。

 

三重のとあるポイントで春にエギングをしていた時のことです。

そのポイントは、藻がよく生えるワンドになっているスポーニングにうってつけの場所です。

そのポイントで何年もヤエンをやっているおじさんに教えてもらったことですが、そこはなぜか干潮のタイミングでイカが入ってきます。

私もここ3年ほどそこに通っていますが、たしかに干潮間際には必ずイカが回ってきます。

おじさん曰く、産卵に適した水深かどうか判断するため干潮の潮位が低いタイミングで様子をみにくるとのこと。

おじさんの説が正しいのかは?ですが、イカは間違いなく潮位とリンクした行動をとっています。

おじさんは、そのポイントにはある時期の決まった潮回りで大きな群れが入ってくるとも言っていました。

私は毎シーズン同じ潮回りの時に通っているわけではないので、その真相は定かではありませんが、非常に興味深い情報でした。

 

イカにとって潮汐や潮位というのは、とても大事な事なのかもしれません。

 

 

【さいごに】

今回は、私の体験したことや通説などをまとめて書いてみましたが「自然って不思議だな」と改めて感じました。 

釣りをしていると「なんで?」って思う場面がたくさんあります。

その「なんで?」を考えながら自然と知恵比べすることが最高に楽しいです。

釣りを始めてかれこれ20年は経ちますが、今だに訳のわからないことだらけです。

もっと自然現象のメカニズムなどを理解していけば、釣果に結びついてくれるのかな。

今後も自然現象のことや生き物の生態などいろいろと勉強していこうと思います。

 

 

では(^^)/